2011年10月18日火曜日

流れには逆らえない‐IFRSの時代

イージフの松岡です。


前回に引き続きIFRSの識者のインタビュー記事を紹介したいと思います。


今回は、IFRS財団の評議員を務めている島崎憲明氏です。IFRS導入のアプローチについて以下のように述べられています。


 



“「強制適用=何でも受け入れる」ということではありません。そのようなことはどの国もやっていません。EU(欧州連合)はIFRSをアドプションしましたが、IFRS第9号はいまだにエンドースしていません。強制適用してもフリーハンドなのです。個々の基準については使い勝手がいいように直してほしいと交渉をすればいいのです。しかも日本はそのような交渉ができる立場を確かなものにしつつあります。”


 



大臣発言以前は、日本でのIFRS適用について0か1かという思い込みがありました。IFRSがアドプションされ日本基準にとってかわりIFRSが強制適用される、と理解されていました。


しかし、島崎氏の発言にもある通り強制適用といってもIFRSのすべてをそのまま受け入れる必要はないのです。どの基準を承認して適用させるかは、各国に任されているのです。国際的に単一の基準に統一するというIFRSの目的には反しますが、各国が主権を維持できることもIFRSが多くの国で受け入れられることとなった要因のひとつでしょう。


 


さらに重要なのは、日本がIFRSの改定について意見を言える立場にあるということです。日本はIFRS財団やIASB等の主要ポストを持ち、IASB初の海外サテライトオフィスが東京に設置されるなど、IFRSに対する影響力は決して小さくありません。他のアジア諸国がこの地位を狙っています。


日本は、これまで築き上げてきた立場を無駄にせず真の国益は何かを考えて行動しなければなりません。IFRSが世界標準になるというのは時代の流れなのですから。


 


松岡 佑三


 


IFRS財団 島崎氏「2012年中にIFRSにコミットを」



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